『魔女の旅立ち』（1878年）

＜作品紹介＞
画家は、裸婦画、神話、東洋的、幻想的な画題が得意であり、また、自身が強い興味を持つ天文学・星座への関心と描画内容を巧みに融合、多くの作品に天体の星座を描き入れた。

本作品においては、満月の夜、魔女（魔法使い）、コウモリ、骸骨、羊、亡者などが、彼らの「黒いサバス（安息日）」に向かって縦横無尽に飛び回る情景が表現されており、また、魔女たちが全裸の女性として魅惑的に描写されている。

サバスは安息日のことであり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教（アブラハムの宗教）で、働いてはならない日と定められている日。ユダヤ教においては、神が6日間の天地創造を完了して7日目に休息した聖なる日であり、キリスト教では、イエスの復活した聖なる日曜日のことを指す。

サバスが神と関わりのある聖なる安息日であることを考えると、黒いサバスは、その反対に悪魔と関係のある地獄的な記念日だと想像することができる。また、それを裏付けるかのように、作品においては、魔女の他、異界の存在だと考えられる魑魅魍魎たちが禍々しい姿で描かれている。

なお、ヨハン・ヤコブ・ウィック（16世紀、スイス）の年代記には、魔女が悪魔の力を借りて魔術的な儀式を行う「魔女の安息日」の様子が描かれているが、魔術等の儀式を行うと信じられている人たちの集会を指す、「魔女の安息日」という言葉は20世紀に入ってから普及した。

ルイス・リカルド・ファレロ

＜画家紹介＞
スペインの画家であり公爵。裸婦画や神話、東洋的であったり幻想的な画題を得意とした。

1851年にグラナダで生まれた画家は、最初、スペイン海軍での出世を目指したが、両親の反対により挫折。歩いてパリに渡り、美術、化学、機械工学などを学んだ。しかし、化学や機械工学の実験には危険が伴ったため、やがて絵画に専念することに決める。

絵画についてガブリエル・フェリエに師事し、後、ロンドンで修行。そのまま定住した。

画家は天文学・星座に興味と知識を持ち、『彗星の結婚』、『双子の星』などの作品に星座を描き入れたり、カミーユ・フラマリオンの小説作品に星座の挿絵を描いたりした。

1896年、ロンドンのユニバーシティ・カレッジ病院で死亡。45歳だった。同年、画家の子供を身ごもっていた女性から訴訟を起こされている。

複製画　高画質デジタルプリント（画布）

75×59 cm（オリジナルの寸法145.5×118.2cmの約２分の１サイズ）

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当サイトで販売している複製画作品は、高解像度の大型プリンターで画布（キャンバス）に出力した高画質デジタル・プリント複製画であり、また、一作品ごとに出来映えを調整した独自商品となっております。

具体的には、オリジナル作品の印象にできる限り忠実となるように寸法を調整し、また、美しい複製画作品となるように、仕上がりにこだわりを持って制作させていただきましたので、よろしくお願いいたします。

なお、複数の作品につきまして、現在のオリジナル作品の状態よりも、制作された当初の名画作品のイメージを想定、および優先して制作しておりますので、その点につきましてはご留意ください。

お届け時期につきましては、ご注文後、お選びいただいた額縁を制作し、３週間から１ヶ月位で作品を発送させていただきます。

当店は国内で事業を行っており、安心してご注文いただけます。それでは、ご注文を検討していただけましたら幸いです。

・画面上部の商品画像は作品と額縁の画像を合成したものです
・すべての作品画像は実際の作品（画布を木枠に貼り付けた状態）を撮影したものです
・規格サイズではないため、落札後に額縁を制作・発送させていただきます
・各作品の在庫はひとつとなり、品切れになった場合の補充は数ヶ月後となります（その際に色調等の微調整を行う場合があります）
・商品画像の額（ホワイト、３番）を含め、下記の中からご希望の額縁をお選びいただけます

・額縁には裏板、トンボ、アクリル板、吊りひも、額縁側吊り金具が付属します